便利になったはずなのに、なぜか体は楽になっていない。

それが、使わなくなった動きのせいだとしたら、どうでしょう。

椅子は回るし、体を動かさなくても向きを変えられる。

立ち上がらなくても、用は足りる。

それなのに、方向転換すると腰がつらい。

大きな動きをした覚えもないのに、なぜか腰だけに負担がくる。

「年齢のせいかな」

「腰が弱くなったのかも」

そう思ってやり過ごしている人は、きっと少なくありません。

でも実は、その違和感は“腰そのもの”の問題ではありません。

日常生活が便利になる中で、使われなくなった動きがあり、その代わりを腰が引き受け続けているだけなのかもしれないのです。

この記事では、方向転換で腰に負担が集まる理由を、できるだけシンプルにお伝えします。

「私、今どう動いているんだろう?」と一度立ち止まって、今の自分を知るきっかけにしてもらえたら嬉しいです。

記事を書いている人

方向転換のひねりは「腰」から始まる動きではない

方向転換するとき、私たちは無意識に体をひねります。

でもそのひねりは、腰が主役になる動きではありません。

本来は、体の下から順番に起きる動きです。

tomo

この違いは、 普段の動きの中では気づきにくいものですね。

体の順番が抜けると、腰だけが働きすぎる

体は、本来ひとつの場所だけで動くようにはできていません。

方向転換も、足元から始まり、いくつかのパーツが順番に関わることで、負担が分散されます。

でも、その順番を使わなくても済む生活が、いつの間にか当たり前になりました。

椅子は回る。

座ったまま向きを変えられる。

体をひねらなくても、用は足りる。

そうした日常の中で、本来関わるはずだった動きは、少しずつ使われなくなっていきます。

すると、立ったまま方向を変えなければならない場面で、動きの“穴”を埋めるように、一番動かしやすい腰が前に出てきます。

体全体で回るはずの動きが分断され、腰に“ひねる役”が集中してしまう。

これが、方向転換で腰に負担が集まりやすくなる理由です。

働きすぎの状態が続くと、腰はつらさを溜めていく

腰が代役として働く動きが続くと、腰は常に「がんばっている状態」になります。

小さな動きでも負担が重なり、回復が追いつかなくなると、方向転換などの何気ない動きで違和感が出やすくなります。

これが続くと、腰は常に働きすぎの状態になり、痛みを起こしやすく、長引きやすくなります。

いわゆる「万年腰痛」は、ケガや年齢のせいではなく、こうした日常動作の積み重ねで起きていることも少なくありません。

直す前に、今の動きを一度確認してみる

だからといって、いきなり直そうとする必要はありません。

まず大切なのは、今の自分がどう動いているのかを知ること

方向転換のとき、腰が先に動いていないか。

体全体で動けているか。

それを一度確かめるだけでも、腰に任せすぎていた動きに気づけるようになります。

実は、腰に負担が集まっているかどうかは、方向転換のような「ひねり」だけでなく、前に倒れる動きにも、同じように表れます。

動きの方向が違っても、腰に頼るクセは共通して現れるからです。

ヒップヒンジは、そのクセが出ていないかを確認するための動きです。

tomo

 体の順番がどうなっているか、まずは一度、動きで確かめてみましょう

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