椅子から立つとき、どこに一番力が入っていますか。

多くの人は、「前ももかな」と答えると思います。

実際、前ももは立ち上がりでしっかり働く筋肉です。

ただ、前ももが「手伝っている」のか、それとも「最初から全部引き受けている」のか。

ここは、あまり意識されていません。

体の使われ方の順番が偏ったままだと、動きに参加しない部分が増えていきます。

使われにくい状態が続くと、その部分は出番を失い、結果として衰えやすくなります。

だから問題なのは、前ももががんばっていることではなく、毎回、同じ場所から動き始めてしまうことです。

この記事では、立ち上がるときの感覚から分かる体の使い方のサインを整理します。

どこが一番がんばっているかではなく、どこから動き始めているか。

その視点で見ることで、立ち上がりの感じ方が変わってきます。

記事を書いている人

立ち上がりは「体重をどう扱っているか」で決まる

椅子から立ち上がる動作は、筋力の強さよりも、体重をどう移動させているかで決まります。

立つときは、体を前に倒して体重を足の上に乗せ、その体重を持ち上げる。

この順番が基本になります。

体重の移動がスムーズだと、立ち上がりは軽く感じられます。

反対に、この順番が崩れると、足で押し上げる形になりやすく、前ももが先にがんばる動きになりがちです。

ここで起きているのは、筋力の問題ではありません。

体重を受け止める順番の違いです。

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前ももや膝がつらくなりやすい立ち上がり

立ち上がるとき、前ももや膝に力が集まりやすい場合、体重の移動が先に起きていないことがあります。

体を前に倒しきれないまま立とうとすると、体重は足の上に乗りきらず、その場で体を押し上げる形になりがちです。

このとき、膝を伸ばして体を持ち上げる動きが先に選ばれ、結果として前ももが主に使われやすくなります。

前ももや膝につらさが出やすいのは、筋肉そのものが悪いからではありません。

体重を受け止める順番が後ろに回っているためです。

その状態が続くと、立ち上がるたびに同じ動きが選ばれ、他の部分は動きに参加しにくくなっていきます。

動きの起点が曖昧だと、立ち上がりはこうなる

立ち上がりでは、どこから動き始めているかが、そのまま動作に表れます。

起点がはっきりしていると、体は前に倒れ、体重が足の上に乗ってから立ち上がります。

一方で、起点が曖昧なままだと、体は前に出きらず、その場で押し上げる動きになりやすくなります。

すると、立ち上がりは毎回、同じところから始まる形になっていきます。

ここで見るべきなのは、どこが一番がんばっているかではなく、どこから動き始めているかです。

tomo

多くの人が、「立てている=問題ない」

と思いがちなんですが、

立てているかどうかと、どう立っているかは別なんですよね。

立ち上がりは、歩き方にもつながっている

立ち上がりは、その場だけの動作ではありません。

椅子から立つ
→ 一歩踏み出す
→ 歩き始める。

この流れは、すべて同じ体の使い方の延長にあります。

立ち上がりで、体重を前に運びきれないまま動いていると、歩き始めも同じ形になりやすくなります。

結果として、歩幅が出にくかったり、足だけで進む感覚が強くなったりします。

だから、歩きにくさを感じるときは、その前の立ち上がりを振り返る視点も大切です。

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一度、立ち上がるときの感覚を確かめてみましょう

椅子から立ち上がるとき、うまくやろうとする必要はありません。

ただ、どこから動き始めているかに少しだけ意識を向けてみましょう。

  • 体は前に動いてから立っているか
  • それとも、その場で押し上げているか
  • 立ち上がりの途中で、力が集まる場所はどこか

正解を探す必要はありません。

今の体が、どんな順番で動いているかを感じ取るだけで十分です。

感覚がつかみにくい場合は、動きをぐっとシンプルにして、体の反応を整理してみるのも一つの方法です。

RDLは、体重の移動と動きの起点だけがはっきり表れる動きです。

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