あの頃、私は少し怖くなっていました。
思っていたより体の回復が遅くて、このまま戻らないのかもしれない、と。
年齢のせいにして、静かに衰えていくのかもしれない。
あの頃は、本気でそう思っていました。
できることは多くありませんでした。
まずはリハビリのような筋トレを、欠かさず続けること。
派手なことではありません。
誰かに見せるものでもありません。
でも、やめませんでした。
しばらくすると、少し眠れるようになりました。
体が軽く感じる日が増えていきました。
劇的な変化ではないけれど、確かに何かが戻ってきている感覚がありました。
振り返って思うのは、特別なことをしたわけではなかったということです。
ただ、日常の中に組み込んだだけでした。
無理に頑張るのではなく、自然に続く形にしただけ。
手をかけた分だけ、体は静かに応えてくれる。
あの頃を思い出すたびに、今こうして動けることが、少しありがたく感じます。
あの頃の不安が、今も私の原点です。